【支部活動報告】埼玉県支部「ガイドさんと行く紅葉の飛鳥山~渋沢栄一ゆかりの地巡り~」

◆2024年度 支部活動報告
【ご報告】  12/1(日)埼玉県支部「ガイドさんと行く紅葉の飛鳥山~渋沢栄一ゆかりの地巡り~」を開催しました。


○開催日   2024年12月1日 (日)
○参加人数  ご父母 31名(27世帯)

<ご報告>
 埼玉県支部では、2024年度第3回支部行事として「ガイドさんと行く紅葉の飛鳥山~渋沢栄一ゆかりの地巡り~」を開催しました。今回は、歴史と自然が調和する飛鳥山公園を中心に、埼玉県出身の偉人、渋沢栄一ゆかりの地を巡る趣ある散策となりました。

 午前中は6~7名のグループに分かれ、江戸東京ガイドの会の御協力を得て名所を訪れました。まず北とぴあの17階展望室からの景色を楽しみつつ、これから歩く場所を俯瞰して確認しました。晩秋の晴れ渡る空の下、眼下には石神井川や隅田川の流れや飛鳥山公園の紅葉が広がり、遠くには富士山やスカイツリーがくっきりと望めました。ガイドさんのお話によると、これらの川の流れや地形の恩恵が、王子が明治大正期の近代産業発祥の地となる基盤になったそうです。王子製紙(設立当時は抄紙会社)は、渋沢栄一の呼びかけで誕生したものです。

 その後、お札と切手の博物館、音無親水公園、王子神社、旧渋沢邸跡などを訪問しました。お札と切手の博物館では20年振りの新紙幣に関する特別展示が開催されており、肖像に選ばれた方々の業績や偽造防止技術、ユニバーサルデザインなど、毎日使うお札についての知見を深めることができました。特に、一億円の重みを実際に体験できるコーナーが人気だそうです。

01_散策前、北とぴあでの集合写真
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02_展望室から望む王子の街
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    03_新紙幣誕生にちなんだ特別展示03リサイズ画像.jpg 04_一億円の重みを体感04リサイズ画像.jpg

 王子神社から音無親水公園、旧醸造試験所を巡って飛鳥山公園に続く道中は、美しい紅葉に彩られた景色を楽しみながら歩を進めます。渋沢栄一は明治12年(1879年)、自身が設立に尽力した王子製紙の工場を眼下に見守ることができる飛鳥山に邸を構えました。当初は賓客を招く別荘として使われていましたが、この地をこよなく愛した渋沢栄一はこの邸宅を漢詩に由来して「曖依村荘(あいいそんそう、穏やかで風情のある邸宅)」と呼び、明治34年から亡くなるまでの約30年の間を家族と過ごす自邸として使用したそうです。旧渋沢庭園内では、戦禍を乗り越えた貴重な文化遺産である晩香盧や青淵文庫を観覧し、そのレトロな建築の美しさに魅了されました。また、史料館では渋沢栄一の偉大な業績の数々に皆さん感銘を受けていました。

05_晩秋の音無親水公園
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  06_紅葉に彩られる晩香盧06リサイズ画像.jpg   07_旧渋沢邸内の銅像
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 お昼には飛鳥山公園内のレストラン「エプロンマーク」にて、シェフ特製の美味しいメニューを味わいながら、ご子女の学校生活や近況について語り合い親睦を深める時間を過ごしました。三日間マリネした豚ロースを低温でじっくりと調理したスイートジンジャーポークはかなりの分厚さにもかかわらずナイフが要らないかと思うほど柔らかく、生姜と玉葱のソースと絡んで絶妙な味わいでした。かぼちゃのポタージュ、ケールサラダも見た目もカラフルで心が躍りました。和やかな雰囲気の中で充実した情報交換が行われ、散策の疲れも癒されるような美味しく楽しいひとときとなりました。

08_味も見た目も大満足のランチセット
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09_エプロンマーク前で記念写真
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 今回は半日間という比較的短い時間の行事でしたが、ガイドさんの手際の良い案内のおかげでポイントを絞って効率よく名所を回ることができ、内容盛りだくさんの充実したイベントとなりました。解散後は、これまでの行事や今日の体験を通して親しくなった会員同士が一緒に近隣の観光へと向かう様子も見られました。近くに住んでいるのに王子には初めて来たという方も多く、普段とは違う新しい発見がありました。こうした機会を通じて、新鮮な気づきや出会いが得られることを参加者の皆さんも喜ばれていました。お天気にも恵まれ、美しい紅葉の中で、近代日本経済の父と呼ばれる渋沢栄一の足跡を辿る貴重な体験ができました。

会員へのメッセージ 
 埼玉県支部では、今年度はこうよう会20周年のスペシャル企画として、会員の皆さまの交流や情報交換の場としての支部行事を回数も増やし、内容も更に充実させ開催していく予定です。どうぞご期待ください。
                               豊田暢子(さいたま市)