◆2025年度 支部活動報告
2025年度 第2回こうよう会 埼玉県支部「上野公園の歴史建物めぐり ― ガイドさんと歩く、文化を感じる上野の名建築」
〇開催日 2026年2月7日(土)
〇参加人数 正会員・賛助会員 48名
埼玉県支部では2025年度第2回支部行事「上野公園の歴史建物めぐり ― ガイドさんと歩く、文化を感じる上野の名建築」として、歴史ある名建築が多数存在する上野公園周辺を散策しました。直前にJRが運転見合わせになるなどのトラブルがありましたが、小雪が舞う中でご参加の皆さまと状況確認をしながら無事にお集まりいただき、全員で集合写真を撮ることができました。
【ツアー出発前に参加者全員での記念写真】
【ガイドさんのご挨拶とツアー内容の説明】
ツアーは5グループにわかれ、それぞれにベテランガイドさんがつき、興味深く、時には面白おかしい解説を聞きながら各所をめぐりました。5グループがルート上で重複しないよう見学順序を入れ替えるなどガイドさんが工夫してくださり、見学スタート。
はじめに、世界的に著名な建築家ル・コルビュジエが設計し、世界遺産にも登録された国立西洋美術館を見学しました。世界遺産登録に際しては、東京理科大学創域理工学部建築学科の山名善之教授が国内外の専門家と連携し、その価値の整理と発信に尽力されたことも注目ポイントです。また、興味深かったのはル・コルビュジエの弟子の前川國男が向かいの東京文化会館を設計する際に、ル・コルビュジエに敬意を表し、外壁模様を国立西洋美術館のエントランス底面の模様と同じデザインにしたとのことです。教えていただかないと知りえない新たな気づきに一同みな感銘を受けていた様子でした。
【国立西洋美術館の前で】
【ロダン作の彫刻「考える人」の前で】
次に国立科学博物館~東京国立博物館前を散策しつつ国立子ども図書館に到着し、こちらは内部に入ることができましたので、まずは寒かった屋外から暖房の効いた館内に入り、心身ともにホッとしました。かつては著名な文豪たちも通っていた「帝国図書館」だったこともあり建物外壁や内装からは厳粛で荘厳な印象を受け、「国立こども図書館」の名称とのギャップに驚かされました。また、見学していく中で印象深かったのは、その素晴らしい建築物の中で幼い子どもたちが親御さんと一緒に本を読み、くつろいで過ごしており、日常生活の一部として、歴史上の名建築が活用されていたことでした。埼玉県にもあったら良いなと思いました。
【国立科学博物館の前を散策】
【荘厳な国立こども図書館内の展示室】
その後は旧東京音楽学校奏楽堂で滝廉太郎の銅像に挨拶しながら、前川國男設計の東京都美術館に向かいました。
公募展中心の美術館とのことで、当日もたくさんの人がそれぞれお目当ての展示室へ向かう姿が見られました。
次に向かったボードワン博士像では、上野彰義隊の戦争で上野の山一帯が焼け野原になった際に、議会は帝国大学病院(現東大病院)を建設しようとしましたが、
ボードワン博士が、『世界ではパブリックな公園などを市民に提供しているが、東京にはそのような公園がない。日本も近代国家に向けて市民のために公園を造るべき』と進言することで、今の上野公園ができたとの説明を受けました。ボードワン博士の進言が無ければ、現在の上野とは違った街になっていたかと思うと非常に興味深いお話をお聞きできました。
最後はお世話になったガイドさんへお礼を述べて散会となりました。
今回は建築学科の学生さんのご父母や、ご自身が建築に関わるお仕事をされている方の参加も多く、建築様式や方法などについてガイドさんよりも詳しい解説をされる方もいて、ガイドさんも「次にガイドするときの話のネタが増えました」と喜んでおられました。
今回の行事では、ガイドさんの豊富な知見に基づく解説や興味を引く語り口により、普段の散策では気が付かないたくさんの学びを得ることができ、とても充実した一日となりました。
【東京都美術館にて】
【上野公園の父 ボードワン博士像の説明に聞き入る】
行事終了後のアンケートでは、行事の感想やこうよう会について、たくさんのあたたかいお声をいただいております。ありがとうございます!
【参加者の声】
・初めてなので緊張しましたが、気楽な雰囲気でとても良かったです。
・ただ見るだけでなく案内があった事や、それぞれの建物との関係など非常に興味深いお話を聞くことができて良かったです。
【こうよう会について】
・親が楽しめるよう学校と接点を設けてくださりありがとうございます。いつも楽しみにしています。
・こうよう会の会報誌や行事を通じて大学の様子を知ることができ、また、ご父母の皆さんと交流する機会が持ててありがたいです。
≪会員へのメッセージ≫
埼玉県支部では、新年度も様々なイベントを企画して、皆さまの交流や情報交換の場としての支部行事を充実させ開催していく予定です。どうぞご期待ください。
また、行事の企画や運営にご協力いただける方を募集しております。