平成26年度 東京理科大学こうよう会 定期総会

 5月17日(土)、平成26年度こうよう会定期総会を東京・九段下のホテルグランドパレスにて開催しました。今年度は全国から約600名もの会員が参加され、大学からも多数の教職員にご列席いただきました。平成25年度の事業報告及び収支決算報告、平成26年度の事業計画及び収支予算、会則の改正、平成26年度役員が承認されました。

 こうよう会は、平成16年度の発足から10年を迎えました。冒頭、挨拶に立った矢島尊会長からは、従来の活動を継承しつつ、奨学金の見直し、地域活動費の新設、学生の国際化への援助、大学院生のご父母の正会員化など、多くの事業の見直しを実施した旨の報告があり、こうよう会の発展に向け、会員の理解と協力を求めました。
 来賓挨拶(中根滋理事長、藤嶋昭学長)に引き続き、総会では5つの議案が審議されました。

定期総会の様子 定期総会の様子
 第1号議案は、「平成25年度事業報告及び収支決算報告」。父母懇談会の運営、教育研究活動等への支援、就職・進学についての支援、本部主催行事の開催、設立10周年記念行事への積み立て、東日本大震災の被災学生への支援など14項目の事業内容と収支決算が報告されました。教育研究活動等への支援である施設等拡充助成金は、当初は助成予定でしたがそれを見合わせ、父母懇談会の運営を充実させる経費として転用したこと。学生教養講座助成金として大学からの要請により、葛飾キャンパス「葛飾新書文庫」、神楽坂キャンパス「塚本・藤嶋新書文庫」、野田キャンパス「こうよう会新書文庫」の書籍購入に助成したこと。就職・進学についての支援として大学からの申請に基づき、TOEIC®受験料、短期双方向留学派遣学生旅費、春季英語村参加費を補助し、英語e-Learningシステムバージョンアップ費用を助成したこと。本部主催行事として特別講演会を開催したこと。東日本大震災の被災学生への支援の継続に賛同し、「東日本大震災被災学生支援給付制奨学金」制度の原資に充当する寄付をしたこと。父母懇談会にて大学院父母の正会員としての加入希望アンケートを実施したことなどの報告があり、すべて原案どおり承認されました。

定期総会の様子 定期総会の様子

 第2号議案は、「平成26年度事業計画(案)及び収支決算(案)」。前年度に引き続き、こうよう会と大学が一体となって東日本大震災の被災学生とその父母への支援を行うこと。大学院生の父母の正会員化による組織の拡大を図るとともに、支部活動を充実させることが中心項目として示されました。新項目には、「国際化に対応すべく英語力向上のための支援」「こうよう会設立10周年記念行事の実施」などが加わりました。予算案では、施設等拡充助成金を今年度は廃止。従来の就職・進学支援助成金がキャリア形成支援助成金に、従来の資格試験・講座助成金が国際化対応支援助成金に項目変更されました。さらに、設立10周年記念行事の積立が平成25 年度に完了した報告があり、すべて原案どおり承認されました。

 第3号議案は、「会則の改正」。主な改正点は、大学院生の父母をこうよう会正会員とすること。役員の解任を明記し、同時に任期を明確にした点など、すべて原案どおり承認されました。

 第4号議案は、「平成26年度役員選出」。矢島会長の再任と新役員の選出が承認され、平成26年度の本部役員が紹介されました。代表して挨拶した矢島会長は、10年間のこうよう会の活動に対し、歴代役員、会員、東京理科大学関係者への感謝と今後の抱負を述べ、会員の理解と協力、今年度は懇親会参加費が無料となる父母懇談会への積極的な参加を呼びかけました。

 最後に、維持会を代表して森野義男会長から「東日本大震災被災学生支援給付制奨学金」制度への寄付に対する感謝が述べられました。
 定期総会終了後は、講師に秋山仁先生(東京理科大学総合教育機構 理数教育研究センター長、近代科学資料館長)をお迎えして、「得手に帆あげて、理大港、いざ出航!」と題した記念講演会が開催され、多くの会員が聴講しました。