【地域活動報告】北関東地区『サイエンス・スクエア見学会』『合同講演会』《埼玉県支部》
◆北関東地区合同『サイエンス・スクエア見学会』及び『合同講演会』開催報告
こうよう会北関東地区4支部(埼玉県支部、茨城県支部、群馬県支部、栃木県支部)の合同企画として、下記の通り『サイエンス・スクエア見学会及び合同講演会』を開催いたしました。
○日 時:平成21年1月17日(土)
○開催場所:
1.見学会...サイエンス・スクエアつくば、地質標本館
2.合同講演会...つくば国際会議場(エポカルつくば)
○参加者数:99名
群馬県支部、栃木県支部及び埼玉県支部からの移動はバスを利用し早朝出発ということで若干の不安もありましたが、天候にも恵まれ、往復行程とも和やかで充実した旅となりました。
また、船木会長も見学会と講演会の両方にご参加いただき、閉会時にあえてマイクをとり、素晴らしい講演会であったとの賛辞の言葉をいただきました。
1.サイエンス・スクエアつくば及び地質標本館の見学会
「サイエンス・スクエアつくば」及び「地質標本館」は産総研のつくば研究所内にある常設展示施設になります。
最新の画像処理技術や知能ロボット技術など、先端テクノロジーの一端を見学することにより、科学的好奇心を掻き立てられました。
また、隣接する「地質標本館」には、地質調査の結果判明した日本列島の成り立ちなどが分かりやすくミニモデル等で展示されており見学者は興味深く説明に耳を傾けていました。
2.合同講演会...つくば国際会議場(エポカルつくば)
○講演タイトル及び講演者:
1:東京理科大生の公的研究機関との研究連携
〜独立行政法人 産業技術総合研究所を例として〜
産総研 産学官連携推進部門企業・大学連携室長 伊藤日出男 氏
2:企業に入社する技術者に期待するもの
〜技術系役員面接から見た魅力ある学生とは〜
新日本無線株式会社 常務取締役 瀬戸祐一 氏
3:大学の実力(08年7月21日読売新聞掲載)
〜東京理科大を含めた全国調査から見えてくるもの〜
読売新聞 生活情報部記者 松本美奈 氏
サイエンス・スクエアの見学会終了後はバスにて「つくば国際会議場(エポカルつくば)」へ移動し、昼食休憩の後、第二部合同講演会となりました。
合同講演会の講演タイトルは非常に「固そうな」内容に思えますが、3人の講演者の方々は、皆さんユーモアを交え難しい内容をわかりやすく説明していただきました。
1は茨城県支部副支部長でもある伊藤日出男氏でした。
産総研の具体的な業務内容の説明や、学生が産総研での共同研究への参加を目指すにはどうしたらよいか等についてアドバイスがありました。今回の参加者の中に、実際にお子さんが産総研で共同研究をされている方が二名おられました。父母から、活発な質問がありとても良いムードになりました。
2は、やはりこうよう会本部役員でいらっしゃる瀬戸祐一氏でした。
ご自身の今までの体験を踏まえ、勉強だけでなく、学生時代に様々な人生経験を積むことの大切さと、又、「素頭の良さ」も大切な要素であると力説されました。
同氏が提示した就職面接における具体的なアドバイスをメモする母親や、企業側の裏話に頷く父親の姿も多数見られ、聴衆全員が熱心に聴き入っていました。
最後は、読売新聞社記者の松本氏ですが、お二人の講演に刺激を受け、更に熱のこもった講演となりました。昨年、国内全大学を対象に実施したアンケートをもとに読売新聞に掲載された、「大学の実力」という記事をベースに、現在の大学の教育改革への取り組みの実態について、新聞記事だけでは読み解けなかった、調査から見えてきた大学のありようと今後の展望を貴社自らの考えも踏まえて余すところなく語っていただきました。
特に、「学生に夢を語れるか」という言葉と、「父母会は大学のパートナー」という二つの言葉が非常に印象的でした。
講演会の最後は、聴衆と講演者全員が質疑応答を行い、パネルディスカッションのような盛り上がりとなりました。
終了後、参加者からねぎらいとお礼の言葉を多数いただき、合同企画実行委員のひとりとしては、大変手応えを感じた1日となりました。