【支部活動報告】岩手県支部「講演会・就職進学説明会」

◆2019年度 支部活動報告
【ご報告】 11/2 (土) 岩手県支部 「講演会・就職進学説明会」を開催しました。

○開催日 2019年11月2日 (土)
○開催場所 サンセール盛岡 (岩手県 盛岡市)
○内 容
(1)講演会
(2)就職・進学説明会
(3)懇親会
○参加人数
 正会員・賛助会員 21名(17世帯)
 大学教職員 2名
 理窓会会員 1名
○報 告
 本年度の岩手県支部主催行事は「講演会」と「就職進学説明会」の2部構成で行われました。
1.「講演会」は、東京理科大学 工学部 機械工学科の山本 誠教授から、「機械工学の最前線~脳動脈瘤の診断と手術効果の予測~」と題しまして、ご講演を頂きました。
(1)内容は、血流のシミュレーションとその医学での応用について、現在、山本先生が慈恵医大と連携して取組をされている「脳動脈瘤に関する研究」における代表的な事例の紹介と、最新の研究動向のご説明をして頂きました。
(2)山本先生の研究の目的は、脳動脈瘤の流れの研究ではなく、脳動脈瘤の患者さんの手術をするかしないかの判断基準(どのような状態の脳動脈瘤が手術の緊急性を要するものなのか、逆に経過観察で大丈夫なのかということの診断基準)を作ろうとされているものです。
(3)現在、300を超える脳動脈瘤の破裂症例数と未破裂症例数を基にした血流シュミレーション方法による診断パラメータの予測精度は、約90%まで向上したとされておりますが、実用化のためには、99.9%まで精度を引き上げていく必要があるとの事で、私たちの健康に直結する分野でもあり、質疑応答では活発な意見交換がなされました。
2.「就職進学説明会」では、学生支援部 就職課の室井 三男様より、以下の内容を丁寧にご説明して頂きました。
(1)「経団連主導の就活ルール」の一般的な流れ(3月採用説明会、6月面接解禁)のご説明と、実際は大手企業では早くから人材確保がなされており、現行ルールは形骸化していること。2020年度からは「経団連から政府主導」での広報活動3月・採用選考活動6月という日程ルールが維持要請されており、2021年度についても引き続き「広報活動3月・採用選考活動6月」とすることが本年10月に政府より要請された。
(2)2019年3月卒業生の進路状況説明の後に、岩手県出身者の進路状況についてご説明して頂きましたが、特に2013年度から2018年度の5年間における理科大出身者の岩手県へのUターン就職(民間・公務員・教師)がデータ上はゼロとのことであり、地方の在り方について、改めて考えさせられる事となりました。
(3)また、今回参加されている会員のお子様は1年生から3年生が多いこともあり、特に、大学院受験や公務員受験等と就活との関連等についても詳しくご説明を頂く事が出来、家族によるベストなサポートの仕方、費用等、具体的なお話を聞くことも出来、とても参考になりました。
3.皆様お楽しみの懇親会では、山本先生にもご出席頂き、和気藹々とした雰囲気の中で、講演会で聞けなかった事などを気軽に聞くことが出来、また、宴後半には、当支部恒例の役員のお父さん指揮による全員での理科大校歌熱唱、さらには間髪入れずに、同じくお父さんによるギター生演奏&ソロによる「いちご白書をもう一度」の絶唱等々、大盛り上がりの中、とても有意義なひと時を過ごすことが出来ました。

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≪会員へのメッセージ≫
 「講演会・進学就職説明会」、懇親会に参加して頂いた会員の皆さん、お忙しい中、本当に有難うございました。今後とも「こうよう会岩手県支部」を盛り上げ、子供たちの「進学・就職」をバックアップして行きましょう!